『ズートピア2』のシップヤードでは、ニックとジュディが夫婦を装い、ベビーカーを押しながら潜入捜査を始めます。
怪しまれないように自然に振る舞いたいニックと、早く証拠を見つけたいジュディ。2人の性格の違いが会話に表れていて、短いフレーズだけでも場面の緊張感とテンポのよさが伝わってきます。
今回は、このシップヤードのシーンから、日常会話で使われる表現、潜入捜査や警察に関する単語、そしてズートピアらしい動物のダジャレをまとめます。
※この記事には『ズートピア2』序盤の内容が含まれます。作品の台詞全文は掲載せず、英語の意味を知るために必要な短い表現だけを取り上げています。
前のシーンはこちら
ZPDの作戦会議に出てくる単語・フレーズを解説
- Scene 3|シップヤードでの潜入捜査
- 聞き取りで迷いやすいポイント
- 潜入捜査を始めるときの表現
- シップヤードで登場する単語
- ニックが即興で話を作る場面
- gosh darn it|まったく・しまった
- think this through|最後までよく考える
- birthday boy|誕生日を迎えた男の子
- the first one since …|〜以来初めてのもの
- little stinker|いたずらっ子・困った子
- wish for …|〜を願う
- aside from …|〜は別として・〜以外に
- get his tail reattached|しっぽを再び付けてもらう
- choo-choo|汽車・シュッシュッポッポ
- conductor|車掌
- cast|ギプス
- I’m betting …|きっと〜だと思う
- You are a saint.|本当に親切な人だ
- doodle|ちょっとした落書き
- legally blind|法律上の基準で視覚障害がある
- コンテナを開けようとする場面
- 警察の無線と追跡で使われる表現
- ズートピアらしい車の言葉遊び
- このシーンで登場した表現まとめ
- まとめ|即興の会話に注目するともっと面白い
- 次に読みたいアニメ英語
Scene 3|シップヤードでの潜入捜査
ニックとジュディは、家族連れを装って立入禁止のシップヤードへ入ります。ベビーカーの中にいる「赤ちゃん」は、ウサギの衣装を着たフィニックです。
税関検査官を装う密輸犯に見つかってしまいますが、ニックはすぐに「子どもの誕生日を祝う両親」という話を作り、相手の注意を引きつけます。その間にジュディは貨物コンテナを調べようとしますが、無線からボゴ署長の声が聞こえ、潜入捜査は一気に追跡劇へ変わっていきます。
聞き取りで迷いやすいポイント
right, babe?|だよね?
babe は恋人や夫婦の間で使われる「ねえ」「あなた」に近い呼びかけです。ここでは本当の恋人同士だからではなく、ニックが夫婦を装うために使っています。
Inspector Snootley|スヌートリー検査官
相手が名乗る名前は Inspector Snootley です。
snoot には動物の「鼻先」という意味があり、動物の街らしい名前になっています。inspector は「検査官」です。
snoutrage|鼻にちなんだ造語
最後に聞こえる snoutrage は、一般的な辞書に載っている単語ではありません。
- snout:動物の鼻先
- outrage:ひどいこと、けしからんこと
この2語を合わせたズートピアらしいダジャレで、「なんてひどいんだ!」という気持ちをブタらしく表しています。
潜入捜査を始めるときの表現
Are you sure this will work?|本当にうまくいくと思う?
Are you sure …? は「本当に〜なの?」「間違いない?」と確認するときの定番表現です。
work は「働く」だけでなく、計画や方法が「うまくいく」「効果がある」という意味でも使われます。
例文
Do you think this plan will work?
この計画、うまくいくと思う?
You’re the one that said …|〜と言ったのは君でしょ
相手が前に言ったことを思い出させる表現です。
少し責任を相手に返すような響きがあり、「そもそもそう言ったのは君だよね」というニュアンスになります。
例文
You’re the one who chose this place.
この場所を選んだのは君でしょ。
人について話す場合は、the one who … の形もよく使われます。
need a bust|逮捕・手柄が必要
bust は動詞では「逮捕する」、名詞では「逮捕」「手入れ」という意味があります。
この場面の need a bust は、ニックとジュディが警察官として結果を出すために、「犯人を捕まえる手柄が必要」というニュアンスです。
follow my lead|私のやり方に合わせて
直訳すると「私の先導についてきて」ですが、会話では「私に合わせて」「私のする通りにして」という意味です。
その場で即興の演技を始めるときや、相手に作戦を任せてもらいたいときにも使えます。
例文
Follow my lead and stay calm.
私に合わせて、落ち着いていて。
act casual|何でもないように振る舞う
act はここでは「演技する」「振る舞う」、casual は「何気ない」「気楽な」という意味です。
act casual で、怪しまれないように「普通にして」「自然に振る舞って」という感じになります。
Here we go.|来たぞ・始まるよ
Here we go. は場面によって意味が変わる短い表現です。
- さあ始めよう
- いよいよだ
- 来たぞ
- また始まった
このシーンでは相手が近づいてきたため、「来たぞ」「さあ、始まるよ」という緊張を含んだ使い方です。
シップヤードで登場する単語
restricted|立ち入りが制限された
restricted area は「立入禁止区域」「関係者以外立入禁止の場所」です。
空港や工事現場、港などでも見かける表現です。
例文
This is a restricted area.
ここは立入制限区域です。
proud parents|誇らしげな両親
proud は「誇りに思っている」という意味です。
ニックは自分たちを「自慢の子どもを連れた両親」のように見せ、キツネとウサギの組み合わせよりも先に、家族として見てほしいという流れを作っています。
ensure that …|確実に〜する
ensure は「確実にする」「必ず〜となるようにする」という少しかための単語です。
ジュディは検査官の仕事を確認するように見せながら、違法な荷物についてかなり直接的に質問しています。
get smuggled|密輸される
smuggle は「密輸する」「見つからないように持ち込む」です。
get+過去分詞 で「〜される」という受け身の意味になるため、get smuggled は「密輸される」となります。
cargo container|貨物コンテナ
- cargo:貨物、積み荷
- container:コンテナ、容器
cargo container は、船やトラックで荷物を運ぶための大型コンテナです。
That’s a weird way to ask that.|変な聞き方だね
a way to+動詞 は「〜する方法」「〜の仕方」です。
a weird way to ask なら「変な質問の仕方」。遠回しに見えて、実際には違法な荷物について直接聞いてしまったジュディへの反応です。
You gotta leave.|出ていかないと
gotta は会話で使われる have got to のくだけた形で、「〜しなければならない」という意味です。
発音では「ガタ」に近く聞こえることがあります。文章では have to や need to のほうが一般的です。
ニックが即興で話を作る場面
gosh darn it|まったく・しまった
驚きや困った気持ちを表す、比較的やわらかい言い方です。
強い悪態を避けながら「まったくもう」「しまったなあ」という雰囲気を出せます。この場面では、ニックが相手の言うことを急に受け入れ、困った父親の演技を始める合図のようになっています。
think this through|最後までよく考える
think about よりも、「結果まで含めてじっくり考える」というニュアンスがあります。
例文
We need to think this through.
これを最後までよく考える必要があるね。
birthday boy|誕生日を迎えた男の子
誕生日の本人を親しみを込めて呼ぶ表現です。女の子なら birthday girl と言えます。
the first one since …|〜以来初めてのもの
since は「〜以来」という意味です。
ニックは言葉を途中で区切りながら、事故以来初めての誕生日だという悲しげな設定を即興で作っています。話す間を長く取ることで、相手の同情を引こうとしています。
little stinker|いたずらっ子・困った子
stinker は直訳すると「臭うもの」ですが、人について使うと「困った人」「いたずらっ子」という意味になります。
little stinker は、本気で悪口を言うというより、子どもやペットに対して愛情を込めて「このいたずらっ子」と呼ぶような表現です。
wish for …|〜を願う
wish for+名詞 で「〜を願う」「〜を望む」です。
誕生日の願い事や、すぐにはかなわない夢について話すときによく合います。
aside from …|〜は別として・〜以外に
あるものを例外として横に置き、別の話を加える表現です。
例文
Aside from the rain, the trip was wonderful.
雨だったことを除けば、旅行はとても楽しかったです。
get his tail reattached|しっぽを再び付けてもらう
reattach は、外れたものを「再び取り付ける」という意味です。
- re-:再び
- attach:取り付ける
get+目的語+過去分詞 は、「〜をしてもらう」「〜される」という形です。
choo-choo|汽車・シュッシュッポッポ
汽車の音をまねた幼児語です。日本語の「シュッシュッポッポ」に近く、大人が小さな子どもに話すときにも使われます。
conductor|車掌
ここでは列車の「車掌」を表します。
conductor には、ほかにもオーケストラの「指揮者」という意味があります。何を指すかは場面によって変わります。
cast|ギプス
この場面の cast は、骨折した腕や脚を固定する「ギプス」です。
映画やドラマの出演者を表す cast と同じつづりですが、意味は異なります。
I’m betting …|きっと〜だと思う
bet は本来「賭ける」という意味です。会話では、確信を込めて「きっと〜だと思う」「〜に違いない」と言うときにも使われます。
例文
I’m betting he’ll say yes.
彼はきっと賛成すると思うよ。
You are a saint.|本当に親切な人だ
saint は本来「聖人」です。
会話では、助けてくれた相手に対して「あなたは本当にいい人」「なんて親切なの」と大げさに感謝するときにも使われます。
doodle|ちょっとした落書き
考え事をしながら描くような、簡単な絵や落書きを表します。
名詞だけでなく、doodle on a notebook のように「落書きする」という動詞でも使えます。
legally blind|法律上の基準で視覚障害がある
legally blind は、法律上の基準で視力が著しく低い状態を表す言葉です。
コンテナを開けようとする場面
jiggle it|小刻みに動かして
jiggle は、物を細かく揺らしたり、少しずつ動かしたりすることです。
鍵や取っ手がうまく動かないときに「ちょっとガチャガチャ動かしてみて」という感じで使えます。
例文
Jiggle the key a little.
鍵を少し動かしてみて。
Hurry!|急いで!
相手を急がせる短い表現です。
Hurry up! も同じく「急いで」という意味ですが、言い方によっては強く聞こえるため、日常では状況や相手との関係に合わせて使われます。
I got this.|私に任せて
直訳の「私はこれを手に入れた」ではなく、この場面では「私ができる」「任せて」という意味です。
作業中に何度も指示され、「分かってる、自分でできるから」という少し焦った気持ちも含まれています。
警察の無線と追跡で使われる表現
authorized|許可された
authorize は「許可する」、authorized は「許可された」という意味です。
You are not authorized. なら、「あなたたちには許可が出ていない」となります。
stand down|任務をやめて待機する
警察や軍隊の場面で、「行動をやめる」「警戒態勢を解く」「その場から手を引く」という指示に使われます。
この場面では、勝手に捜査を続けず、いったん止まるようにという命令です。
wait for backup|応援を待つ
警察の場面での backup は、助けに来る「応援」「増援」です。
日常では、データの「バックアップ」や、困ったときの「予備の案」という意味でも使われます。
the fuzz|警察
the fuzz は警察を表す古い俗語です。
警察官自身が使う正式な言葉ではなく、犯罪者側が「警察だ!」と言うような場面で使われます。少しコミカルで昔風の響きがあります。
in the name of the law|法の名において
警察官が相手に止まるよう命じる、ドラマチックで昔ながらの表現です。
普段の会話で使うことはほとんどありませんが、映画やアニメでは警察らしさを出す決まり文句として登場します。
can’t win ’em all|いつも全部うまくはいかない
’em は会話で使われる them の短い形です。
「すべてに勝つことはできない」から、失敗したときの「まあ、こんなこともある」「全部がうまくいくわけじゃない」という軽いひと言になります。
例文
I didn’t get the tickets, but you can’t win ’em all.
チケットは取れなかったけれど、全部がうまくいくわけじゃないね。
Get outta the road!|道路からどいて!
outta は out of が会話の中で縮まった形です。
かなりくだけた発音なので、文章では通常 Get out of the road. と書きます。
dumb bunny|ばかなウサギ
dumb は「ばかな」「頭の悪い」という相手を傷つける可能性がある言葉です。
ジュディに向けられた失礼な呼び方で、日常会話で人に使うのは避けたほうがよい表現です。
agree to disagree|意見が違うことを認める
話し合っても意見が一致しないときに、「考えが違うということで終わりにしよう」と区切りをつける表現です。
この場面では、ジュディが相手の車を借りることについて、自分に都合よく会話を終わらせるコミカルな使い方になっています。
例文
We see it differently, so let’s agree to disagree.
考え方が違うから、意見が違うということで終わりにしよう。
ズートピアらしい車の言葉遊び
hog rod|ブタ用のホットロッド
hot rod は、エンジンや外観を改造した車を表します。
ここではブタを表す hog に置き換え、hog rod という名前にしています。
snoutrage|snout+outrage
車を持っていかれたブタが叫ぶ、作品オリジナルの言葉遊びです。
「なんてひどいことだ」という outrage に、ブタの鼻先を表す snout を組み合わせています。意味だけでなく音の面白さを楽しむ言葉です。
このシーンで登場した表現まとめ
| 英語 | 日本語の意味 |
|---|---|
| Are you sure this will work? | 本当にうまくいくと思う? |
| need a bust | 逮捕・手柄が必要 |
| follow my lead | 私のやり方に合わせて |
| act casual | 何でもないように振る舞う |
| restricted area | 立入制限区域 |
| ensure that … | 確実に〜する |
| think this through | 最後までよく考える |
| little stinker | いたずらっ子・困った子 |
| aside from … | 〜は別として・〜以外に |
| You are a saint. | 本当に親切な人だ |
| jiggle it | 小刻みに動かして |
| I got this. | 私に任せて |
| stand down | 任務をやめて待機する |
| wait for backup | 応援を待つ |
| the fuzz | 警察を表す俗語 |
| can’t win ’em all | いつも全部うまくはいかない |
| agree to disagree | 意見が違うことを認める |
まとめ|即興の会話に注目するともっと面白い
シップヤードの場面では、ニックの即興のうまさと、捜査を急ぐジュディのまっすぐさが英語の言い回しにも表れています。
follow my lead や I got this、think this through は、映画の中だけでなく日常の会話でも耳にする表現です。一方、stand down や the fuzz は、警察ものの作品だからこそ出会える言葉です。
さらに、hog rod や snoutrage のような動物にちなんだダジャレを見つけると、言葉の意味だけでなくズートピアの世界観も一緒に楽しめます。
一度で全部を覚えようとせず、次に映画を見るときに気になったフレーズが一つ聞こえたら、それだけでも少しうれしくなるシーンです。


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